備蓄の前にやっておくこと
備蓄品を揃える前に、まずは家族のアレルギー情報を整理します。
- 誰が、何にアレルギーがあるか
- 避けるべきアレルゲンのリスト
- 緊急時に必要な薬とその量
- 主治医の連絡先、お薬手帳
これらを1枚の紙にまとめて、備蓄品と一緒に保管。家族全員が見られる場所に置いておきます。
主食:アレルギー対応のごはん・パン
レトルトごはん
白米のレトルトごはんは、原材料が「米」だけのものを選びます。賞味期限は通常1〜5年。常温保存できるので、災害備蓄に最適です。
玄米、雑穀米のレトルトも種類が増えてきました。普段から食べ慣れた銘柄を、少し多めにストックする「ローリングストック」方式が便利です。
アルファ米
長期保存(5年程度)が可能なアルファ米は、アレルギー対応のものも増えてきました。「特定原材料7品目不使用」と明記された製品を選びます。
水だけで戻せるタイプは、ライフラインが止まっても食べられるので、必ず1〜2食分は備蓄したい一品です。
米粉パン・グルテンフリーパン
缶詰タイプのパンも、グルテンフリー対応のものが販売されています。賞味期限が長く(3〜5年)、開けてそのまま食べられるので、避難時の即食に重宝します。
主菜:アレルゲンを避けたタンパク源
魚の水煮缶、鶏肉の水煮缶など、添加物が少ないシンプルな缶詰は、アレルギー対応の主菜として優秀です。
- さばの水煮(塩のみ)
- 鮭フレーク(原材料表示確認)
- 鶏ささみのレトルト
- レトルト豆カレー(小麦・乳不使用のもの)
味付き缶詰は、原材料に小麦由来のしょうゆが含まれることがあるため、必ずラベル確認を。
副菜・野菜
長期保存可能な野菜系の備蓄として、次のようなものが考えられます。
- フリーズドライ野菜(みそ汁の具など)
- 切り干し大根
- 乾燥わかめ、ひじき
- トマト缶
- 果実缶詰(みかん、桃など、シロップ漬けは砂糖チェック)
子ども用のおやつ・補食
避難所生活のストレスを少しでも軽くするために、子どもが食べ慣れたアレルギー対応のおやつを必ず備蓄しましょう。
- 米菓(個包装タイプ)
- アレルギー対応ビスケット・クッキー
- ようかん、和菓子(長期保存可能なもの)
- フルーツゼリー、寒天ゼリー
これらは普段からおやつとして食べているものを、多めに買っておく方式がおすすめ。慣れない味のお菓子を子どもに渡すより、いつもの味のほうが安心感を与えてくれます。
水分:水とノンカフェイン飲料
水は1人1日3リットルを目安に、最低3日分。家族の人数分を確保します。
水以外の備蓄飲料として、麦茶、ルイボスティー、野菜ジュースなど、ノンカフェイン・アレルゲン少なめのものをあわせて備えます。
薬と医療備品
食料品とは別に、医療備品も忘れずに。
- 主治医から処方されている緊急対応薬(必要な方)
- 常備薬
- お薬手帳のコピー
- アレルギーカード(避けるべき食材のリスト)
- 主治医・かかりつけ薬局の連絡先
ローリングストックの実践
備蓄品を「災害用」として奥にしまい込まずに、普段から食べて買い足す「ローリングストック」が現実的です。
- 多めに買って、賞味期限の早いものから消費
- 使った分だけ買い足す
- 季節の変わり目(春・秋)に賞味期限チェック
この方法なら、いざというときに「久しぶりに食べたら口に合わない」を避けられます。
保管場所のひと工夫
備蓄品は、できれば家の中の2〜3か所に分散して保管。1箇所に集中していると、その場所がアクセスできなくなったときに困ります。
- キッチン(普段使い分)
- 玄関近くの収納(持ち出し用)
- 寝室や別室(バックアップ用)
おわりに
災害は来てほしくない出来事ですが、備えておくことで「もしも」のときに少しだけ落ち着いて対応できます。アレルギーがある家族の備蓄は、一般的な備蓄リストにひと手間加える視点が必要。完璧を目指さず、できるところから始めて、毎年見直していけば十分だと思います。今日、何か1つでも見直すきっかけになれば幸いです。