意外と入っている、小麦の正体
「うちは小麦粉を使っていないから大丈夫」と思っていたら、調理に使っている調味料の多くに小麦が含まれていた、ということがあります。代表的なものを挙げてみます。
- しょうゆ:原材料に「脱脂加工大豆、小麦」と書かれているのが一般的
- 味噌:合わせ味噌や麦味噌は小麦・大麦由来の麹が使われている
- ソース類:ウスターソース、お好み焼きソースなどに小麦が含まれることが多い
- 顆粒だしの素:原材料表示の確認を
- カレールー、シチュールー:小麦粉が主原料の一つ
揃える順番:まずは「毎日使うもの」から
すべての調味料を一度に買い替えるのは大変。まずは毎日いちばん使うものから順に切り替えていきましょう。
第1優先:しょうゆ
和食の基本中の基本。「小麦不使用」「グルテンフリー」「たまりしょうゆ」などの表示があるしょうゆを選びます。「丸大豆たまり」と書かれた商品は、伝統的に小麦を使わない製法で作られていることがあります。原材料表記を必ず確認しましょう。
たまりしょうゆは、普通のしょうゆよりも濃厚で、少量で味が決まります。最初は使う量を半分くらいに減らして調整するとちょうどよく仕上がります。
第2優先:味噌
味噌は「米味噌」のうち、原材料が「米・大豆・塩」のみのものを選びます。「合わせ」「麦味噌」「だし入り」と書かれたものは、小麦や大麦が含まれている可能性があるため避けます。
無添加味噌の中には、丁寧な製法でグルテンフリー対応されているブランドもあります。
第3優先:出汁
顆粒だしの素を使っていた方は、自家製出汁に切り替えるのが安心です。昆布、かつおぶし、煮干しの素材から取る出汁なら、原材料がはっきりしています。
手間が気になる方は、出汁パック(原材料に小麦が含まれていないもの)を選ぶと便利。週末にまとめて出汁を取り、冷凍ストックにする方法もあります。
第4優先:ソース類
ウスターソース、お好み焼きソース、とんかつソースは、小麦が含まれることが多い調味料。グルテンフリー対応のソース、または前述の自家製ソース(トマトケチャップベース)が便利です。
第5優先:ルー類
カレーライスやシチューを家庭で作る方は、米粉ルーへの切り替えがおすすめです。または、小麦不使用のカレー粉とコーンスターチで、ルーから自家製にする方法もあります。
選ぶときに見るラベルのポイント
- 「小麦」「小麦粉」「グルテン」が原材料にないか
- 製造工程の表示(「小麦を製造するラインで製造」など)
- 賞味期限と保存方法(自然食品の調味料は冷蔵推奨が多い)
- 無添加・有機栽培など、安心の指標
意外な「隠れ小麦」
調味料以外にも、小麦が紛れ込みやすい食材があります。
- カニカマや練り物
- 焼き鳥のタレ
- 市販のドレッシング
- 菓子類のクッキー生地、ケーキ生地
- 市販のおでんパック
これらは「思いがけず入っている」ことが多いので、必ず原材料を確認する習慣をつけます。
切り替えるときのコツ
調味料の切り替えは、味の変化を伴います。家族の味の好みに合うものを見つけるまで、少し時間がかかるかもしれません。
うちでは、新しいしょうゆを試すときは、まず冷奴やお刺身など、調味料の味がストレートに出るメニューで味見をします。気に入ったら、煮物や炒め物にも使う、という順番。一気に切り替えると味の調整が難しくなるので、少しずつが基本です。
収納のひと工夫
家族の中で違う調味料を使う場合(小麦アレルギーがある人とない人の混在世帯)、調味料の棚は分けると安心。間違って取ってしまうリスクを減らせます。
マスキングテープに大きく「小麦不使用」と書いて貼っておくのもおすすめ。視覚的にすぐ分かる仕組みが、毎日の安心につながります。
おわりに
調味料の見直しは、最初こそ手間に感じても、半年もすれば新しい定番がしっかり定着します。「味が変わる」を不安に思っていたけれど、シンプルな素材の調味料は、かえって料理の味を引き立ててくれることに気づきました。少しずつ、自分の家の味を育てていきたいですね。